「この道」に振り付けを付けてみるっていうことを普通は考えないから、香瑠鼓さんにふってみました。

この企画を考えた経緯について教えてください。

犬童

「この道」は、『ゼロの焦点』という映画の中で、中谷美紀さんと木村多江さんに歌ってもらってたんです。シナリオを書いている時に、どうしようかなと、考えてたらたまたま家に北原白秋の本があったんです。見てたら「この道」を歌わせるといいなって思って、その時は二人に歌ってもらいました。

ちょうど同じ時この話が来て、CDを聞いたら大貫妙子さんの「この道」が入ってて。その、前の『ゼロの焦点』のときに、色々資料を集めてたんで、曲は聴きこんでいたんですが、その中で一番気に入ってたのが大貫さんの歌ってた「この道」でした。だから今回のCDのでやるんだったら大貫さんの「この道」を選びたいと思って。

佐藤啓プロデューサーに「いいですか?」って聞いたらそれでいいってことでした。それで「どうしよっかな?」って考えたときに、振り付け師の香瑠鼓さんを思いつきました。前からすごいファンで、『メゾン・ド・ヒミコ』っていう映画と、『グーグーだって猫である』っていう映画で2回振り付けしてもらってるんですけど、大貫さんの「この道」に振り付けを付けると凄い難しそうじゃないですか。イメージが逆に湧かないっていうか。誰でも歩いているイメージは湧くと思うんですよ。

だけど、そこに何かちょっとした振り付けを付けてみるっていうことを普通は考えないから、香瑠鼓さんにそれをふってみました。出来ませんかって。そしたら、なんか面白いことを考えるんじゃないかなって。香瑠鼓さんと一緒に作品を作るみたいな形にして、やってみたらチョット思いもよらないような物にならないかなって。それで香瑠鼓さんに頼みました。

難しいけど、どうですかって言ったら、全然大丈夫ですって。出来上がってきた振り付けを見て、「やっぱりさすがだなー」って思って。それぞれのアクションにちゃんとね、北原白秋の言葉の意味が込められてるんですよ。それをここで説明してもアレなんで、逆に見ている人が自然に感じると思うのは、香瑠鼓さんが言葉を自分の中に入れて、それをちゃんと解釈して、それで振り付けてるからだと思うんですね。

ただ、もう一回見直したりして何度か北原白秋の言葉と、香瑠鼓さんのアクションがどういう風にリンクしているかっていうことを確かめてもらえると凄い良いんじゃないかなと思います。二度楽しめる。そんな感じですかね。

絵コンテ・イメージ画像

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